本書は2002 2006年度に実施された、大阪大学・21世紀COE「インターフェイスの人文学」を中心とする研究成果の一部であり、ブラジル日系・沖縄系移民社会における「日本語」の諸相について、言語接触の観点を重視した「複数の日本語」という視角から、考察を試みたものである。特に、沖縄系移民社会については、これまでほとんど調査研究がなされていなかった。第1部「言語の接触と混交」では、5年間に渡って調査研究に参加した5名が、調査研究によって浮かび上がった諸問題について検討を行っている。第2部「言語接触の実際」では、「ブラジル日系社会における談話」「ブラジル沖縄系移民社会における談話」の一部についてDVD-ROM付きで紹介している。
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