伝統が息づくのどかな街案内、ハンドメイドの温かみのある雑貨、地産地消が味わえるオーガニックレストラン、中世の趣のあるデザインホテルを紹介。大人のためのとっておきのアドレス満載です。エストニア赤い屋根瓦の合間から突き出た教会の尖塔、その先に見える水平線はバルト海だ。ヘルシンキから首都タリンまで船でわずか2時間、バルト3国のなかで最北に位置するエストニアは北欧やロシア、ドイツの影響を受けながら、中世には地の利を生かし、タリンを中心に多くの商人が行き交った。バルト海に浮かぶキヒヌ島やムフ島では伝統的な手工芸がさかんで、その繊細な手仕事は現代にも受け継がれている。 石畳の細い路地をあてもなく歩けば、活気あふれる中世のざわめきが聞こえてくる。ラトビア バルト3国の中央に位置するラトビアは、かつて「バルトの真珠」とたたえられた首都リガを中心に13世紀後半、ハンザ同盟の中心として栄えた。その繁栄の歴史は諸外国による征服の歴史とも重なり、ポーランド、スウェーデン、ドイツ、旧ソ連と支配者は入れ代わったが、そのたびに街は進化を受け容れた。 一方、古くから自然信仰が根づくゆえに緑豊かな森林など手つかずの自然が残されている。 森と暮らす人々はこつこつと工芸品を作り続け、国中のクラフトが一堂に会するマーケットはさながら民族の祭典。 悠々と流れるダウガヴァ川の開放的な空気と、自然に根差した暮らしは、この国を自由へと導いている。リトアニア ポーランドと国境を接し、バルト3国の中で最も南に位置する共和国、リトアニア。 首都ヴィリニュスの旧市街を歩けばゴシック建築の教会やバロック様式の大学が顔を出し、世界遺産ならではの雰囲気と風格を醸し出す。 併合と独立を繰り返した歴史が育んだ手織物や陶器、丁寧に細工が施された木工の民芸品は、この国を象徴する大切な大切な宝物。 流れゆく歴史と変わらない自然を受け止めてきた人々のまっすぐな情熱には、畏敬の念を抱かずにはいられない。しっかりと生き続ける伝統と愛情に触れた時、旅人は、リトアニアのいまを実感するだろう。
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